さて、今回は・・・・・

定期点検でご来店のダイハツ タントで起こった事案のご紹介です。

通常の点検を終えて、問題はなかったはず・・・

なんら普通なんですが、エンジンを止めた瞬間だけ

それも毎回止めるたびに、キュッ、、って鳴くわけですよ。

レーシングしてみると、たまに小さな音がします。

 

オーナー様に確認すると、以前から音は鳴っていたそうです。

そして、オーナー様はベルト鳴きだろうとのことで、放置気味だったみたいです。

 

確かに、音はベルト鳴きって言われると、そんな感じの音なんですよね。

けど、ベルトの張りも問題なく、各プーリーにごみも入っていない・・・

こんな状態でベルト鳴きが発生するとも思えないんですよね。

分からないので、もっと音が酷くなってから持ってきてください!

 

なんて、言えるわけもないので、お時間を頂き確認していきます。

そして・・・・・

原因は、こいつでした。

 

 

DSC_2411

 

そう、ウォーターポンプです。

明らかに回り方が渋いんですよ。

しかも回すたびにキュ、キュって音が出ます。

音からしてベルトだろうって言う判断ももちろん分かります。

確かに間違えてもおかしくない音質でしたからね。

 

で、これがウォーターポンプをやっつけた原因かどうかはわかりませんが、画像をよく見ると軸に液体パッキンが巻き付いています。

 

DSC_2412

 

分かり難いですね。

 

DSC_2413

 

黒いパッキンが見えます??

 

余分にはみ出たパッキンが巻き付いたのでしょう。

さらによく見ると、上側の水路の半分近くを埋めてしまっています・・・

多分一度オイル漏れの修理を行ったのでしょうね。

パッキンの塗り過ぎ・・要注意ですね。

 

後は新品のウォーターポンプを取り付けて、水を回したら完了です!

勿論、異音は解消しました!

 

単なるベルト鳴き、されどベルト鳴き、、ですね。

我々メカニックも注意しないと見落としてしまいます。

初心を忘れるべからず・・・。