さて、今回は・・・・・
定期点検でご来店のダイハツ タントで起こった事案のご紹介です。
通常の点検を終えて、問題はなかったはず・・・
なんら普通なんですが、エンジンを止めた瞬間だけ
それも毎回止めるたびに、キュッ、、って鳴くわけですよ。
レーシングしてみると、たまに小さな音がします。
オーナー様に確認すると、以前から音は鳴っていたそうです。
そして、オーナー様はベルト鳴きだろうとのことで、放置気味だったみたいです。
確かに、音はベルト鳴きって言われると、そんな感じの音なんですよね。
けど、ベルトの張りも問題なく、各プーリーにごみも入っていない・・・
こんな状態でベルト鳴きが発生するとも思えないんですよね。
分からないので、もっと音が酷くなってから持ってきてください!
なんて、言えるわけもないので、お時間を頂き確認していきます。
そして・・・・・
原因は、こいつでした。
そう、ウォーターポンプです。
明らかに回り方が渋いんですよ。
しかも回すたびにキュ、キュって音が出ます。
音からしてベルトだろうって言う判断ももちろん分かります。
確かに間違えてもおかしくない音質でしたからね。
で、これがウォーターポンプをやっつけた原因かどうかはわかりませんが、画像をよく見ると軸に液体パッキンが巻き付いています。
分かり難いですね。
黒いパッキンが見えます??
余分にはみ出たパッキンが巻き付いたのでしょう。
さらによく見ると、上側の水路の半分近くを埋めてしまっています・・・
多分一度オイル漏れの修理を行ったのでしょうね。
パッキンの塗り過ぎ・・要注意ですね。
後は新品のウォーターポンプを取り付けて、水を回したら完了です!
勿論、異音は解消しました!
単なるベルト鳴き、されどベルト鳴き、、ですね。
我々メカニックも注意しないと見落としてしまいます。
初心を忘れるべからず・・・。