天気予報ではやっと晴れマークが登場してきた昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか??

 

さて、今回はインテグラ タイプR DC5 の点検中の出来事をご紹介です。

 

DC5 クラッチ

 

クラッチフルードのリザーバータンクです。

 

液量が少ないのが分かります?

 

DSC_1590 (1)

 

ほら、少ないでしょ??

 

 

構造的に、液面が変化するのは当たり前の話ですが・・・・・

 

 

液面が下がっている(減っている)=クラッチの摩耗が進んでいる可能性がある

 

に、なるのですが、車両を動かした感じや、クラッチが繋がる感じ、、、、、

 

そこまで摩耗が進んでいるとは思えない状況でした。

 

 

 

ってことは、どっかから漏れている可能性があるってことです。

 

 

勿論、点検して漏れていなければ、それはそれでOKです。

 

 

クラッチの油圧系統は大まかに

 

クラッチマスターシリンダー

クラッチレリーズシリンダー

 

この2点を配管でつないでいます。

 

つまり、点検するのは比較的容易です。

 

 

DSC_1592 (1)

 

ミッションにくっ付いているのがレリーズシリンダーです。

 

DSC_1593 (1)

 

あ、、、、、、、、

 

蛇腹のブーツが何やらお湿りしているのが、、、

 

 

マスターも確認しましたが、マスターはOK。

 

 

レリーズからのフルード漏れですね。

 

 

DSC_1594

 

外しました。

 

DSC_1595 (1)

 

分かり難いですが、フルードが付着しています。

 

本来この中にはフルードは存在してはいけません。

 

DSC_1596 (1)

 

これが構成部品。

 

恐らくシールが経年劣化でフルードを止めることが出来なくなってきているのでしょう。

 

シリンダー側に傷や、虫食い、は有りませんでした。

 

インテグラ タイプR クラッチレリーズシリンダー クラッチエア抜き

 

こちらが新品のO/Hキットです。

 

これを組み込み、フルードのエア抜きをすれば完成です。

 

 

クラッチラインの液漏れを放置するとクラッチが切れなくなり、ギアチェンジが困難になります。

 

末期になると、クラッチペダルを踏んだ時に違和感が確実にありますので、そのような場合はすぐに点検してくださいね。

 

今回のケースとは別ですが・・・

マスターシリンダー内で液漏れする場合があります。

これは外には漏れてきませんので、目視での点検は困難になります。

 

クラッチぺダルが戻ってこなくなることがあります。

漏れが無くてこのような症状の場合は大抵マスターシリンダー内部で圧力が逃げています。

 

どちらにしろ、定期的な点検は非常に重要ですね!

 

 

はい、整備中の出来事でした。

 

では。