さて、今回は三菱 ランエボのお話です。
ランサーに搭載されているのは4G63ですので、今回は主に4,5,6,7,8,9に該当するお話でしょうか。
因みに今回入庫の車両はランエボ9です。
症状は1気筒点火していない感じです。
まるでボクサーエンジンのように片打ちしています。
真っ先に思い浮かんだのが、コイル、コード、プラグ・・・・・・
まさに先入観からですね。。。。
大袈裟に言うと、ちょっとだけ迷宮入りしそうになりました。
お客様にはお待ちいただいていたので、各気筒の各種部品を入れ替えてみて、点火不良の原因を探ろうとしたわけです。
しかしながら、コードを変えても、コイルを変えても、プラグを変えても症状が改善されない・・・・・・・・・・
アワアワアワアワ・・・・・・・・・・・・
初心に帰りましょう。
点火するために必要なものは、良い圧縮と良い火花と良い燃料・・・・
コンプレッション測定も行いましたが異常無し。
ってことは燃料?????????????
聴診器でインジェクターの作動音は聞いていたので、動いているものと思っておりました。
いや、厳密にいうと動いているけど噴射していない?????
入庫した一番最初に排ガス測定しておけばよかったorz//
お気づきでしょうか??
CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)ともに数値はそこまで異常な値ではありません。
エンジンは絶不調なのに、ここの数値が正常なことは異常です。
早速インジェクターを取り外します。
簡単に外れるエンジンで良かった・・・
分かり難いですが、なんとなく見えます???
穴の中が少し茶色くなっているのが・・・
ちょっとほじくってみました。
ごみが出てきました!!
これが原因です。
デリバリーから送られてきた燃料がインジェクター上部で詰まり、噴射されていませんでした。
作動音のみでOKと判断したのは完全に誤診でした・・・
綺麗にごみを取り除くと、エンジンは元に戻りました!
今回は反省点が多い修理でしたね・・・
この画像の少なさが全てを物語りますね。
原点回帰は大事と改めて感じました。
では。