さて、今回は三菱 ランエボのお話です。

 

ランサーに搭載されているのは4G63ですので、今回は主に4,5,6,7,8,9に該当するお話でしょうか。

 

因みに今回入庫の車両はランエボ9です。

 

症状は1気筒点火していない感じです。

 

 

まるでボクサーエンジンのように片打ちしています。

 

 

真っ先に思い浮かんだのが、コイル、コード、プラグ・・・・・・

 

 

まさに先入観からですね。。。。

 

 

 

大袈裟に言うと、ちょっとだけ迷宮入りしそうになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

お客様にはお待ちいただいていたので、各気筒の各種部品を入れ替えてみて、点火不良の原因を探ろうとしたわけです。

 

 

しかしながら、コードを変えても、コイルを変えても、プラグを変えても症状が改善されない・・・・・・・・・・

 

 

 

アワアワアワアワ・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

初心に帰りましょう。

 

 

点火するために必要なものは、良い圧縮と良い火花と良い燃料・・・・

 

 

 

コンプレッション測定も行いましたが異常無し。

 

 

 

 

ってことは燃料?????????????

 

 

 

 

 

聴診器でインジェクターの作動音は聞いていたので、動いているものと思っておりました。

 

 

 

 

いや、厳密にいうと動いているけど噴射していない?????

 

 

 

 

 

DSC_3217

 

 

入庫した一番最初に排ガス測定しておけばよかったorz//

 

お気づきでしょうか??

 

CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)ともに数値はそこまで異常な値ではありません。

 

エンジンは絶不調なのに、ここの数値が正常なことは異常です。

 

 

 

早速インジェクターを取り外します。

 

簡単に外れるエンジンで良かった・・・

 

 

DSC_3218

 

分かり難いですが、なんとなく見えます???

 

穴の中が少し茶色くなっているのが・・・

 

 

ちょっとほじくってみました。

 

DSC_3219

 

ごみが出てきました!!

 

 

これが原因です。

 

 

デリバリーから送られてきた燃料がインジェクター上部で詰まり、噴射されていませんでした。

 

 

作動音のみでOKと判断したのは完全に誤診でした・・・

 

 

 

綺麗にごみを取り除くと、エンジンは元に戻りました!

 

 

 

 

今回は反省点が多い修理でしたね・・・

 

この画像の少なさが全てを物語りますね。

 

 

原点回帰は大事と改めて感じました。

 

 

 

では。